マサダ Masada
https://en.parks.org.il/reserve-park/masada-national-park/
紀元前63年~紀元後313年、イスラエルの地(パレスチナ)はローマが支配していました。
マサダは死海近くの台形の山(高さ434メートル)の上に作られた要塞で、ローマ帝国のヘロデ大王が改修しました。
70年にはエルサレムと第二神殿が崩壊されました。967人のユダヤ人がマサダに立て籠もりました。マサダへは細い道が一本しかなく、崖を上っていくのがむずかしいため、ローマ軍は2年がかりで崖を埋めました。
73年にローマ軍は突入をしたのですが、ユダヤ人たちは奴隷になることを選ばず、集団自決していました。
70年のエルサレムと第二神殿の崩壊と、73年のマサダでのユダヤ人玉砕は、そのときから世界中に離散し、二千年後にイスラエルに戻ってきたユダヤ人にとって、忘れてはならないできごとです。
私はロープウェイで赤ちゃんだった子どもを抱いて行きました。ヒールのある華奢なサンダルを履いていたため(マサダに行く予定がなかったので)、急な階段で転びそうになって冷や汗をかいたのが強烈な思い出です。
約1000人が2年も立て籠もり、どのような生活をしていたのだろうと、想像しながら見学しました。自決のことを考えると胸が痛くなります。