なぜユダヤ人に成功者が多いのか
こんにちは! 星野陽子です(自己紹介)。
本当にユダヤ人にお金持ちが多いのか
先日、数年ぶりにイスラエルに一時帰国した元夫と電話で話したときに、
「イスラエルは景気いいの? 人口も増えているし、スタートアップもたくさん生まれているみたいだけど」
と聞くと
「いや~、一般の人たちは貧しいよ。物価が高いし、生活が厳しいという人が多い。貧困率だって高い。ユダヤ人は成功している人が多いとか、お金持ちが多いとか、そう言われることもあるけど、格差が激しいという感じかな。多くの人は貧しい」
と言っていました。
2020年のOECD加盟国の貧困率(poverty rate)でイスラエルは6位ですね。
イスラエルは防衛費が膨大で、国民は高い税金を支払わなくてはなりません。また、世界中から帰還するユダヤ人を移民として受け入れているので、受け入れのコストなども大きいかもしれません。
ユダヤ人全員が成功者でお金持ちでないのは確かです。しかしながら、世界的に有名なユダヤ人はその人口の割合に比べて多いのは事実ではないでしょうか。大きな成功をおさめたユダヤ人が、どうして成功したのかを考えてみます。
成功している(した)ユダヤ人が多い理由
・ユダヤ人は神から「よりよい世界をつくる」という使命を授けられたから
多くの人は、ある程度の成功(お金や地位など)を達成すれば、それで満足するのではないでしょうか。つまり、「世界」までの視野を持っていなかったり、それほど大きな夢を描いていないのでは?と思います。
・成功することやお金持ちになることにネガティブな気持ちがない
「お金持ちは嫌な奴だ」とか「お金持ちになると不幸になる」という気持ちがないから。日本人の多くは「出る杭は打たれる。そこそこで満足しよう」と思うのではないでしょうか。イスラエルやアメリカでは成功者やお金持ちを素直に尊敬します。不動産で成功した義父のところにも、話を聞きにくる人たちがたくさんいました。
ユダヤ人は、金銭をきたないものとしてみない。それどころか、金銭は神から授かる大いなる祝福であると考えている。だから、ユダヤ人は地上において大きな富を積み上げることを、人生の理想としてきた。このことが、ユダヤ人が他の民族よりも突出して、数多くの大成功者を生み出す根源となっている。
『富と成功の秘訣 ユダヤ5000年の叡智』より引用
・変化を怖がらない。
世界をよりよくするには変化が必要です。国旗に描かれている「ダビデの星」は、変えないもの(守るもの)と変化させるものを表しているそうです。変化を怖がりません。
・変化を商機としてとらえることができる
「先が読めない」と考えている人が多いかと思います。怖がって動けなくなるのではなく、これをチャンスと捉えて動けるのが成功しているユダヤ人ではないでしょうか。たとえば、(失敗するかもしれませんが)facebookをメタという社名に変え、メタバースに注力するマーク・ザッカーバーグは、チャレンジャーであり、大きな成功の可能性を持っている気がします。
・枠組み(ルール)を変えたいと思っている
「ルールを変えたい」と願うユダヤ人経営者が多い印象があります。
社員が日常的に「どうすればゲームのルールを変えられるだろう。今まで誰も思いつかなかったようなやり方で、この目標を達成できないだろうか?」と自問自答するように鍛え上げなければならないのだ。
・「疑問を持つ」「常に学ぶ」「何かに秀でる」という教育をされている
教育については、別の記事に書きます。
・国際的である
ユダヤ人は世界に散らばっているので、ネットワークがあります。また世界中を旅行し、見聞が広い人が多いです。「タイムマシン経営(たとえば、アメリカで流行っているものは数年遅れで日本で流行らせることができる)」で成功するというようなこともあるでしょう。
他にもたくさんあるのですが、とりあえずこの辺りで終わりにします。他の理由を知っている方はコメントしてくださると嬉しいです!